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空海と密教美術展


日曜日は、上野の東京国立博物館で開催している「空海と密教美術展」を観に行ってきました。

国宝・重要文化財98.9%といううたい文句。
空海直筆の書や、空海が唐から請来した仏具の数々、そして貴重な仏像などが一堂に集まった様子は圧巻でした。
また、私はこういった仏教文化にも、日本史にもあかるくないため事前予習をしたり、いろいろと勉強になりました。
友人に誘われて付いていったのですが、自分の興味外のジャンルに触れる事も良い刺激と勉強になりますね。



いろいろな展示物がありましたが、
特に印象にのこっているのが空海直筆の「聾瞽指帰(ろうこしいき」。空海が唐にわたる前、青年時代に書いた物です。
儒教、仏教、道教の教えを擬人化した3人の人物が、教えをめぐって対決。最終的に、仏教が他を説き伏せるという内容だそうです。

宗教の教えを擬人化するという発想に驚きました。
実際の聾瞽指帰の上巻が展示されてるんですが(下巻は8月下旬から公開)、内容は残念ながら読み取れません。(漢文、なのでしょうか…?)どんな内容だったのか、そしてなぜ仏教が優位になったのか、ぜひ知りたいものですね!

また、この聾瞽指帰は、三教指帰(さんごうしいき)の自筆草稿本らしいです。なので、文中には顚倒符や脱字の加筆などがあると解説にあったので、まじまじと観ていると…たしかに、文字と文字の間に小さく書き足されたような漢字がありました。
あと、会場の解説に「行末の処理がうまい」とありました。
が、漢文の分からない私には、これがどううまいのか分かりませんでした…。ただ、「上」という字で終っている事が多かったので、死に別れを回避していたのか、あるいは韻をふんでいたとか…?
う〜ん…どういう意味だったのでしょう。


それから、犍陀穀糸袈裟(けんだこくしのけさ)。
空海が唐で師、恵果(けいか)より授かった袈裟です。

袈裟は、別名糞掃衣(ふんぞうえ)とも呼ばれます。と、いうのも仏教では本来、出家僧侶は衣服を含め、財産になるような私有物を持つ事が禁止されていたそうです。そこで、使い道の無いようなぼろ布、汚物をぬぐうような布(糞掃)を拾い集めて縫い合わせて身を覆うための布、それが袈裟なんだそうです。
ところが、それがインドから中国にわたる頃には、その意味の部分が抜け落ち、僧侶の服装となり、さらに日本に伝わる頃には、キラキラ華やかな僧侶様の衣装になったそうです。

そして、話は犍陀穀糸袈裟に戻るのですが、こちらの袈裟は、“糞掃衣風の模様をつづれ織りによって表している” のだそうです。
なんだかもう、話が一周してしまっていますよね。
手元の少ない資料からは、どういった経緯でこうなったのか分かりませんが…
キラキラした華やかな袈裟でも、かといって本来の糞掃衣とも違う、この袈裟。なぜこういう考えになったのか知りたいものです。
東寺 弘法大師空海
こちらのウェブサイトの「師、恵果との出会い〜」の欄の右下に犍陀穀糸袈裟の写真があります。しかし、このウェブサイトとても綺麗ですよねぇ)


ちなみに、この袈裟も、それからこの袈裟をおさめていた海賦蒔絵袈裟箱(かいふまきえけさばこ)も共に国宝です。



ほかにも、現存する最古の両界曼荼羅や、最古の色彩の両界曼荼羅などは観ていて飽きません。
最古の両界曼荼羅、高雄曼荼羅は大きさが…7メートルか8メートルか…わかりませんが、とにかくとても大きかったです。
一体、どうやって描いたのでしょうかね。自分が書き手とはいえ、仏様の絵の上にのぼることはできないでしょうし…。

それから、今回の展示の一番の目玉はやはり仏像曼荼羅でしょうか。
東寺講堂に安置されている21体の仏像のうち、国宝8体による仏像曼荼羅。
“日本でもっとも怖い仏像”と言われている持国天立象。(ほかの四天王も怖かったよ)
ガチョウが少しでも動いたら落っこちてしまいそうな、絶妙なバランスの梵天坐像。
ヒンドゥー教のシヴァ神を踏みつける、降三世明王立像など、どの象もみなとても印象的でした。

会期が終ったら、ぜひ京都の東寺にいかがいたいものです。


しかし、同時に何か…言葉に表せない違和感のような物を感じました。
一緒に行った友人は「とても良かったけど、はやり仏様はお寺にいる姿が一番魅力的だね」と。

もちろん、美術品としての価値もありますし、博物館でなければ観る事のできない姿はとても貴重です。けれど、これだけの仏様が並んでいるのに誰も手をあわせないことに違和感を覚えました。
まぁ、“そういう場”ではないから、当たり前なんでしょうけれどね(笑)
なんだか、仏様をじろじろ見物するのも、どこか申し訳ないような…そんな気持ちもしつつ…
心の中で、こっそりと「ありがとうございます」そして「お世話になります」と伝えました。

ああ…案外観に来ていた他の方も、手をあわせていないだけで、心の中では挨拶をしていたのかな。
挨拶も無しに見るのは許されないような迫力と緊張感がありましたもの。




帰りに、浅草の浅草寺におまいりに行きました。浅草寺は、観音様がいらっしゃいますが、ご本尊は絶対秘仏だそうです。
仲見世通りのお土産物屋さんで柘植の櫛を買いました。毎日椿油を使っているんですが、柘植の櫛と相性が良いときいたことがあったので、前々から欲しいなぁ〜と思っておりましてね。
あと、仲見世通りを少しそれたところに占い屋がありまして、興味が湧き、友人と2人で門を叩いてみたのですが、あいにく不在の様でした。残念。
あんみつを食べて帰りました。
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